制作過程4(アルキド樹脂絵具)
あまり途中過程の写真を残していない軽めの作品二点をまとめて記します。
制作期間:2023年9月10日~9月18日
サイズ:B5(182mm×257mm)
ケント紙にアルキド樹脂絵具(クサカベ アキーラ)、アクリルガッシュ(リキテックス ガッシュ・アクリリック プラス)
↑コピー用紙やルーズリーフなど手軽な紙に下絵を描く。
基本的にコクヨの鉛筆シャープを使うことが多いが全体の大まかな形を掴みづらいときは柔らかめの鉛筆を、細かい部分は普通のシャープペンを使う。
(コクヨの鉛筆シャープは形や手触り、重さが鉛筆そっくりのシャープペンシル。所有している0.7mm、0.9mmの書き味は割と普通にシャープペンなので思い切って一番太い1.3mmを買うと面白いかもしれない。)
↑座っている人物を描いてしまったので台座が必要になった。
新しく紙を用意して台座の下絵を描く。線が混み入るため分かりやすくするため人物を描いた紙とは分けて描いた。
シンメトリーの唐草模様はまず右半分を描いてから、それをトレーシングペーパーでなぞって写したものを裏返す。(右下に写っているのが実際に使ったもの)
左半分の転写させたい場所に「鉛筆で濃く塗りつぶした紙(塗りつぶした面を下にする)」→「裏返したトレーシングペーパー」の順に重ねてトレーシングペーパーの線をボールペンで強めになぞると薄く転写される。転写された線だけでは頼りないのであとで描き足す。
同じ要領で薄いグレーの下塗りをしたケント紙に下絵を転写する。
↑転写後、アキーラ(カーボンブラック+バーントアンバー)で清書した状態。
今後の作業で描写しない部分を汚さないように紙で覆った。
↑内側だけ一段階明るい背景にしてみた。
↑各パーツを塗って完成。
ガッシュの使用箇所は背景と服の白い部分。それ以外はアキーラを使った。
2点目
制作期間:2023年9月24日~9月30日
サイズ:葉書サイズ(148mm×100mm)
ケント紙にアルキド樹脂絵具(クサカベ アキーラ)
↑下絵、転写に使用したトレーシングペーパー、清書を並べてみた。
下絵を描く際は髪だけ上に重ねたトレーシングペーパーに描く。髪を描き直そうとして消したくないところまで消してしまわないための策。
清書は下書きを再現するのではなく別物と割り切って描く。
↑デジタル上で色を塗ってみた。ちょっとセル画チックで気に入っている。
↑チタニウムホワイト+イエローオーカー+カーボンブラックで下塗り。
↑それぞれのパーツに下塗りをし、肌の色を塗り終わった状態。
肌の下塗りにはテールベルト風の緑色を塗った。
↑各パーツの固有色を塗った。
アキーラ独特のアルカイックな絵肌を活かしておく部分が欲しかったため服は塗りムラを残すことにした。