制作備忘録&なにか

アナログ絵の制作手順の記録とか

制作過程(アクリルガッシュ)

制作期間:2023年10月~11月12日

サイズ:サムホール(227mm×158mm)

ケント紙にアクリルガッシュ

 

↑リキテックスのガッシュアクリリックプラスという絵具です。乾燥前後で色味の変化が少ない&柔らかいので描きやすい。

今回使うのは写真の5色。ガッシュはこの5色しか所有していない。これに青が加われば色幅が大きく広がるが、青色を使うのが苦手なので持っていない。

↑下書きをケント紙に転写し、アイボリーブラックで清書。

天使の表情が悪どいことになってしまったのであまり見ないでほしい。今後の作業でどうにかなるはず

 

↑チタニウムホワイト+イエローオキサイド+アイボリーブラックで下塗りをした。

乾いたらカッターの刃で表面のざらつきをなだらかにする。(一般的なカッターから刃のみを取り出して絵の表面を一方向に軽く撫でる)

 

 

↑チタニウムホワイト+イエローオキサイド+アイボリーブラック+レッドディープで肌を塗る。塗りムラが無くなるまで三度くらい塗り重ねる。かろうじて透けている線画を頼りに目、鼻、口の線をアイボリーブラック+バーントアンバーで描く。

水張りがうまくいかなかったのか左側のほうが浮いてきた。

 

↑水を多めに加えたアイボリーブラック+バーントアンバーで影をつける。細かくハッチングを重ねたり筆でぼかしたり。

 

 

↑アイボリーブラック+バーントアンバーに肌を塗るのに使った色を加え、髪を塗る。線画にはなかった細い髪の束を少し描き加えた。

 

↑髪と同じ色で翼を塗る。顔の立体感を目立たせたが失敗気味。

 

↑拡大図。顔を直した。

周りの天使の肌は中央の人物と同じ種類の絵具を使っているがその割合を変え彩度を低めにした。

 

↑肌を塗った上から顔や体の線を描く。

彩度が低すぎたことに気付く。

↑天使の肌に影をつけた後、肌全体にレッドディープ+イエローオキサイドで作ったオレンジ色をごく薄く重ねることで血色をよくする。

バーントアンバー+イエローオキサイド+アイボリーブラックで天使の髪全体を薄く塗る。写真では右側二匹の天使がその工程にある。

同じ絵具で立体感が出るように影の位置を考えて二度塗りする。逆さまになっている天使が二度塗りを終えた状態。

立体感、髪の艶をさらに際立たせるためアイボリーブラック+バーントアンバーで描き込む。写真左端の天使がその工程を終えた状態。

 

↑チタニウムホワイト+イエローオキサイドでハイライトを描き込む&髪の彩度を下げる。

 

↑楽器や翼、包帯などの細かいパーツを塗る。主に他のパーツを塗ったときに使った色で塗っている。

↑包帯の白を際立たせたいので背景は落ち着いた茶色にした。初めの予定では朱色の背景にするつもりだったが肌の色が沈みそうだったので変更。ペイントソフト上で様々な色を試して決めた。

↑完成。スキャンをした。

構図や影の付け方など課題は山ほどあれどここ数年は描き切る体力みたいなのが少しずつ付きつつあると感じる。

茶色い絵になったので次はさっぱりした色を使いたいなあ